導入事例インタビュー

日に数千単位の出荷を支える
API連携と信頼関係とは

株式会社ログバーCMO伊藤 達哉 様

この記事のPOINT

POINT-1
日に数千個単位が動くEC販売には、倉庫とのシステム連携が必要不可欠だった
POINT-2
Shopify連携を実現してくれたオープンロジ
POINT-3
物流の評価ポイントは「早く・安く・正確に・広範囲に」に加え、「多品目管理の実現」

株式会社ログバー様は、ネット接続なしで翻訳を可能とする世界初のオフライン音声翻訳機「ili」の製造、販売をしています。2017年に先行販売された2018台は販売開始後1時間で完売となり、翌2018年には代官山 蔦屋書店、郵便局など実店舗でも販売。この記事では、様々な販路を展開する同社がどのようにオープンロジを活用しているのかをお伝えします。

ネット接続なしで翻訳を可能とする音声翻訳機「ili」

典型的な物流フローの限界

オープンロジを導入する前は、どのような状況だったのかお聞かせください。

私たちは、2017年6月から世界初のオフライン翻訳機「ili」を国内法人向けに販売開始しました。当時の委託先の倉庫会社さんとは、エクセルやメールを用いた典型的なやりとりが中心で、両社間の連携は主に人の手で行われていました。

具体的には、弊社の営業担当が顧客から発注を受け、倉庫会社指定フォーマットのエクセルにその情報を入力します。そこから倉庫会社への指示書を作成し、メールで依頼し出荷。出荷後は、出荷報告のメールをもとに弊社の管理表に書き写す、といった流れでした。

在庫管理もエクセルやメールをもとにしていたのでしょうか?

はい。在庫数を、倉庫会社の方にメールで毎週報告してもらい、互いに管理していました。在庫数と入庫タイミングを照らし合わせて「これなら間に合うな」とか「もうちょっと早めないといけないな」という判断をし、メーカーと日程調整をするという具合でした。

それでも問題なく運用できていたようですが、物流管理に課題を感じたのはいつだったのでしょうか?

従来の物流管理に課題を感じたのは、個人向け販売をスタートするタイミングです。法人向けの販売は、前もって内示を頂けたり、納期を調整したり出来たので、エクセルやメールを用いた人手の運用でも問題なく対応できていました。しかし、個人向け販売となると、瞬間的にスピーディーな物流が求められます。

よってシステム連携が不可欠という結論に至り、2017年12月の個人向け販売開始に向け、当時委託していた倉庫会社さんに相談しましたが、すぐには対応が難しいという話になりました。ちょうど2017年の9月頃で、当時は物流業界全体がバタバタしていた時期ということもあり、倉庫会社さんも結構手いっぱいだったようです。

決め手はShopifyとのAPI連携と柔軟性

「ShopifyとのAPI連携を実現しますというオープンロジの回答に期待した」

個人向け販売を前に課題が出てきたのですね。そこで、オープンロジを導入した理由を教えてください。

第一の理由は、管理システムの連携が不可欠だという点でした。そこで、インターネットで「物流 連携 API」と検索して出てきたのがオープンロジでした。色々と探しましたが、システムを強化していて、さらにAPI連携などのオープンな連携サービスを提供しているところは少なかったですね。

また、弊社の場合は、「ili」を海外でも販売していたため、グローバルで自社ECサイトを構築できるECサイト運用サービスのShopify(※)とのAPI連携が必要でした。当初、オープンロジはShopifyとAPI連携していなかったのですが、相談したところ2018年の2月までにはできそうですという回答をいただいたので、最初は様子を見ながら、利用開始することにしました。

Shopifyとは国内外問わずオンライン販売を手軽に始められる、クラウド基盤のEコマースプラットフォームです。

数ヶ月とはいえ、API連携完成前は大変だったのでは?

API連携完成前は大変でしたね。この人力作業は、語るも涙です。(笑)まず、出荷依頼用CSVファイルのアップロード作業がとても大変でした。Shopifyから受注データをエクスポートして、それをオープンロジにアップロードするのですが、単純に右から左にというわけにはいきませんでした。Shopifyが海外のプラットフォームサービスということもあり、住所表記の並びが逆であったり、◯◯郡◯◯町の”郡”が抜けたりしているなど、微妙な修正項目が紛れており、それらを日々の受注データの中から見つけ出しては、潰していく必要がありました。

しかも、発送の締め切り時間との関係で僅か30分でその作業を完了させなくてはならず、毎日その作業が終わると、心身ともに疲れていましたね。

それに、こういった時間に追われる作業ではミスが発生し易いんですね。絶え間ない受注データを区切ってエクスポートすることで漏れやダブリが生じ、未発送や二重発送といった発送ミスが何度かありました。なので、複数の人で作業するのも難しく、ほぼ一人で作業していました。API連携が対応されるまでの暫定的な期間でしたが、しんどかったです。

語るも涙の理由がよく分かりました。では、ShopifyとのAPI連携後はどうなりましたか?

基本的にはノータッチで、寝ているときも起きているときも出荷依頼ができるので助かっています。たまにエラー注文があるのですが、せいぜい1日に数件程度。毎日9時と12時にチェックをして修正していますが、API連携前と比べると雲泥の差の工数です。

オープンロジ導入のメリット

オープンロジを導入した後に感じたメリットを教えてください。

「物流会社は "できる・できない" が決まっているものだと思っていたが、オープンロジは柔軟にログバーのニーズに向き合ってくれた」

メリット1: 瞬間的な大量発送にも柔軟に対応してくれる

弊社は、Youtube、SNSなどの活用や、タレントを起用したプロモーションをするので、短期間で大量の発送をしなければならないケースがよく発生するんですが、毎回柔軟に対応していただいています。

例えば、2018台の限定販売(※)が1時間で完売し、平均的な流動数を遥かに上回る量を速やかに出荷いただけた際には本当に助かりました。これまで、物流会社は過去実績に基づく「できる・できない」がハッキリしているものだと思っていたので、オープンロジの柔軟な対応には助かっています。

今まで法人向け販売のみだったiliを、2017年12月に2018台限定で先行販売するという企画。Youtubeでタレントを起用して番組を作成し、販売受付を開始。僅か1時間で完売となった。

メリット2: クイックな管理体制で長期的なトラブルやクレームがない

オープンロジを導入してからは、長期に渡って解決できないトラブルやクレームが一切ありません。オープンロジは、前例のない依頼に柔軟ですし、配送会社の許容量を超える物量に対しても速やかに挽回してくれます。

弊社は、瞬間的な大量発送などイレギュラーな依頼をする頻度が多いため、いかに短い時間で課題を解決できるのかという物流会社のソリューション能力を重要視しています。海外の倉庫会社とも契約しているのですが、その窓口担当者にオープンロジの管理体制などを話すと、「どうやって実現しているのか?」と、よく聞かれるんですよ。

メリット3: 安心の秘訣は密なコミュニケーション

オープンロジの担当者とは、ChatWorkでリアルタイムにやりとりしているので従来の電話やメールでのコミュニケーションに比べると、非常にスピーディーで、密なコミュニケーションが出来ており、信頼感がもてます。

また、相談すると、単に「できません」ではなく代替案も含めて検討してくださるので、なんでも相談してみようと思いますね。ShopifyとのAPI連携も、相談して実現したことの一つです。オープンロジとは社内と同じくらいコミュニケーションしています。かなりフレキシブルに対応いただいてるので助かっています。

メリット4: オープン価格とシンプルな課金体系

通常、物流サービスを利用する際は、見積書をもらって細かく料金の話をするんですが、オープンロジは「ホームページに書いてあります。」と言われて驚きました。つまりオープン価格の物流サービスということですが、課金体系もシンプルで分かりやすくて良いなと思いました。

しかし当初は、1個送っても1000個送っても同じ単価というのは小規模向けの物流サービスで、数千個単位で利用する弊社には割高で不向きなのかと思いました。そこも柔軟に検討していただき、不安は薄れましたね。

メリット5: 多様なオプションサービス

1. 領収書対応
ECサイトでは、代引きやコンビニ決済、クレジットカードなど様々な決済を受け付けているため、それぞれの決済方式に基づいた領収書を発行してほしいというニーズがお客様にあるのですが、オープンロジではそれが自動でできるので助かっています。

2. 各販売モールに応じた納品対応
FBA(Amazon)はOPP袋に入れる、楽天スーパーロジはそのままなど、細かい納品ルールに対応してくれます。

メリット6: 物流に関する知見を生かしたアドバイス

オープンロジは、自分たちでは思いつかない解決策を提示してくれます。例えば、私たちはShopify、Amazon、ヤフー、楽天など様々な販路で販売しており、受注管理システムの導入を検討していました。しかし、オープンロジの営業担当に相談した結果、Amazonと楽天はそれぞれのフルフィルメントサービスを利用することにし、Shopifyとヤフー用にオープンロジを利用することで、受注管理システムを導入せずに済み、コストを抑えることができました。

信頼関係でトラブルを未然に防ぐ

良いことばかりですか、何か心配ごとはありますか?

システムで手軽に操作できてしまう反面の不安はあります。作業の現場である倉庫では、梱包や出荷など物理的な作業が発生しているので、オープンロジに大量の注文が入った際に手作業が追いつかなくなるのではないかと心配になりますね。

弊社としてもそれに対する工夫をしています。イベントやプロモーションなどの予定を事前に共有して、大量発送に備えてもらっています。3月にテレビCMを始めた際は、1月に企画が決まり、2月には出荷見込み件数を共有しました。荷主としてなるべく早く・なるべく正確な情報を心がけています。

世界中のお客様のニーズに応え続けたい

今後の取り組みや挑戦について教えてください。

物流に求められるのは「すぐに届く」ということだと思います。実際にお客様から当日配送サービスのニーズを聞くので、物理的に限界はありますが、スピード面はこれからもチャレンジしていかなければいけません。

また、越境ECにも取り組んでいるのですが、注文を受けたすべての国に在庫を置くことはできないので、API連携を活用して早く、安く、正確に、そしてより広範囲に、商品を届けられる物流網を構築していきたいですね。永遠のテーマだと思います。

今後は、商品のバリエーションも増やす予定なので、自ら複雑化させてハードルを高くしていきます。ですが、時代が進むにつれてどんどんニーズは上がっていきますから、私たちもそのニーズに応えていかなくてはなりません。つまり、早く、安く、正確に、広範囲にという4条件に加えて、さらに管理品目を増やすこととなります。オープンロジにはそれを力強く支えてくれることを期待しています。

インタビュー後記

個人向け販売の開始にあたり、物流管理の転機を迎えたログバー様。ECと実店舗の多様な販路をもつ同社は、オープンロジを主に3つの点で評価していただきました。

1. イレギュラーなケースへの柔軟で迅速な対応
2. リアルタイムコミュニケーションによる信頼感
3. 共に高いサービスの追求をしていく姿勢への期待

今回の取材で、CMOの伊藤様は、「イレギュラーなケースに対する迅速で柔軟な対応を高く評価している。」と語られました。今後は、越境ECや多品目展開で商流をより複雑化させ、それを実現する物流をオープンロジに期待しているといいます。これまでの利用実績や、チャットツールを用いた弊社とのコミュニケーションに信頼を抱いていただけていることを嬉しく思います。

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