導入事例インタビュー

人気スマホケース販売の裏側!
出荷地獄を救った物流アウトソーシングとは

株式会社ケースオクロック取締役三浦 孝太 様

この記事のPOINT

POINT-1
アウトソーシング前は、人手による受注管理・出荷作業・在庫管理によりミスが多発し、自社内での物流業務に限界があった
POINT-2
アウトソーシング後は、人手によるミスが減り、在庫コントロールができるようになったことで売上が上がった
POINT-3
同社は今後、オープンロジを活用し、物流業務を自動化する体制を構築していく

株式会社ケースオクロック様は、ハンドスピナーなど人気商品のEC販売を手がけています。直近では「めざましテレビ」や「ヒルナンデス!」で紹介された話題のスマホケース「WAYLLY」の販売で、オープンロジを活用しています。この記事では、その裏側を支える物流アウトソーシングの秘訣に迫ります。

人気TV番組で取り上げられたスマホケース「WAYLLY」

ヒット商品の裏にあった超人力オペレーション

オープンロジを導入する前は、どのような状況だったのかお聞かせください。

僕たちは、アメリカでブームが起きていたハンドスピナーを2017年から日本のECで販売し始めましたが、物流業務は全て手作業で行っていました。

業務の流れとしては、管理担当の社員が自社ECと各モールの受注管理画面を開いてお客様に送る納品書を印刷します。それをもとにアルバイトが梱包し、送り状を手書きして配送会社に引き渡します。その後、ECの受注管理画面から出荷通知のメールを手動で送信していました。

当時の出荷量は平均して1日に200件ほどありました。大型連休明けには受注が1,000件もたまってしまい、アルバイトと社員総手で深夜まで作業して根性で乗り切りました。(笑)僕たちの商品がメディアで取り上げられると、さらに大変でした。そういう時は単発で派遣スタッフを雇いますが、毎回人が変わるので教育コストがかかり苦労しましたね。

それは大変な作業ですね。受注管理も苦労が多かったのでは?

受注管理も苦労しました。各モールの受注を目視で確認していたので、ミスが連発していました。1つ見落とすと数十件の受注を見落としてしまう、なんていうこともありました。さらに当時は配送会社の送り状サービスすら知らず、送り状を1件ずつ手書きしていました。腱鞘炎を起こしてしまい、配送先住所をシールに印刷するようにしましたが、CSVデータが文字化けしたり同じ名前が100件出てきたりして、データの取り扱いにも苦労しました。

当時、「他の企業はどうしているんだろう?」と悩んでいましたが、目の前の出荷作業をこなすことで精一杯で手が回らない状況から抜け出せない日々が続き、とても困っていました。もともと卸業務の経験はありましたが、BtoCの物流業務は比較にならないくらい大変で地獄だと思いましたね。

受注管理も人力ということは在庫管理も?

在庫管理も人力でした。当時は保管専用の倉庫を自分たちで借りて、事務所に置ききれなくなった在庫を倉庫に逃していました。発送担当のアルバイトしか在庫を把握していなかったので、その人がいないと在庫1つ探すのに2時間かかることもありましたね。

アナログな在庫管理はパッと見で在庫数がわかるので注文が少ないときは良いのですが、注文が増えるにつれて無理が出てきました。今思えば、事務所に在庫があることに甘えてデータ管理をしていなかったのだと思います。

そうこうしているうちに業務量が限界に達したため、今以上に売り上げを伸ばすことができなくなりました。その時、物流業務は家賃が高い渋谷の事務所でやる作業ではないと思いましたし、自分たちがやるべきことではないと実感しましたね。

「人力オペレーションにより業務量が限界に達し、これ以上売り上げを伸ばせなくなりました。」

そういった状況で一番多かったミスはどういうものでしたか?

「頼んでいない商品が届いた。」という発送ミスが一番多かったです。多い時は1ヶ月で150件くらい発生しました。問い合わせの電話も1日に20〜30件かかってくるので、電話対応だけで1日を費やす従業員もいました。

また、発送管理をしていなかったので誰に何を送ったのかがわからず、問い合わせがある度に伝票を見直すということをしていたため、その対応にかなりの時間が費やされていました。

ミスのせいで出荷が追いつかず、事務所が在庫でいっぱいになり、またミスが発生し、更に出荷できなくなる...という悪循環でしたね。

決め手はネクストエンジン連携とサポート体制

物流アウトソーシングに踏み切ったきっかけを教えてください。

きっかけは、新商品のスマホケース「WAYLLY」の販売にあたり、受注一元化サービスのを導入したことですね。クラウドファンディングが成立し、2017年の9月にECで販売開始、実店舗183店舗からの取り扱いが決りました。これまでの人力オペレーションでは対応しきれないことがわかっていたので、どうにかしなくてはならない状況でした。

そこで、まず複数のECサイトの受注をまとめて一元管理できるネクストエンジンというシステムを導入して、受注データの管理をできるようにしました。各販売チャネルからの受注管理、発送通知や問い合わせ対応を一元管理できるので重宝しています。しかし、受注を効率化できた反面、その分注文が増え事務所は在庫でパンパンになっていきました。そこで同業他社さんに相談したところ、3PLの倉庫会社に物流をアウトソースするという選択肢を知り、10社ほどリストアップしてみました。その内の1社がオープンロジです。

3PLとは、保管や配送、荷役、輸出入、物流コンサルなどの物流サービスを一括して荷主企業から請け負う物流形態。

その中でオープンロジに決めた理由は?

「ネクストエンジン連携」ができたからです。ネクストエンジンと連動できないと、その分工数が増えてしまいます。それに、見積もりなどの面倒なやり取りをせず、すぐに利用を開始できたので、オープンロジに決めました。参考:ネクストエンジン連携について

あとは、営業担当者のサポートのおかげです。ITシステムは、一般的に初期設定のハードルがとても高いと思いますが、オープンロジとネクストエンジンの連携を行う際は、オープンロジの営業さんに細かい点を相談でき、とても信頼できました。今までの物流会社のイメージとは異なりましたね。

どのような点が従来の物流会社のイメージと異なりましたか?

1つは、倉庫の空いているスペースを活用してシェアリングビジネスという新しいことをしている点。もう1つは、空いているスペースをうまく活用して人助けもしているなと感じる点です。

オープンロジの印象も、良い人が集まっているイメージがあります。倉庫にも見学に行きましたが、人間関係も良さそうで、業務パートナーの方々と持ちつ持たれつな関係はスゴイなと思いました。「物流をもっと、簡単に。」というコンセプトもいいですよね。

オープンロジを導入した後に感じたメリットを教えてください。

「オープンロジを導入したことで業務量が減り注文数を増やすことができました。」

メリット1: 出荷リードタイム短縮で注文数が急増

他社では「当日発送」が主流にありつつある中、僕たちは人力オペレーションだったので「4日以内に発送」と表記せざるを得ませんでした。土曜日も頑張れば出荷できる日もありますが、「土曜も出荷」とは明確に謳えません。お客様の中には、夕方頃に「昨日の夕方注文したんだけどまだ届かないの?!」と問い合わせてくる方もいます。お客様のニーズと自社物流の限界との埋められないギャップがありました。

オープンロジでは日祝以外、12時までの出荷依頼を当日発送してくれるので、発送までにかかる日数を「4営業日以内」から「2〜3営業日以内」に変更したら、注文数が伸びました。これだけでお客様の反応が全然違うんです。お客様にとって、発送の日数の短さが決済の決め手になっていたのだと改めて気づかされましたね。

今後は、楽天の「あす楽(※)」も導入する予定です。オープンロジを通すと、より早く届けられる。それがお客様の笑顔に繋がっています。

あす楽とは、楽天市場の配送サービスの名称で、基本的に正午までの注文を当日中に出荷できるショップであれば「あす楽」対応可能ショップとなれる。

メリット2: お客様とのコミュニケーションが改善

人力オペレーションでは、出荷に関する基準がないため、お客様から問い合わせがあっても、いつ出荷できるのか明確に回答できませんでした。オープンロジを導入してからは「11時までなら当日出荷します」や「日祝は発送してません」などの明確な応答ができ、お客様とのコミュニケーションが改善しましたね。

メリット3: ワンクリック出荷のおかげで大幅な時短

以前は、目視の受注確認と人手の出荷作業にプレッシャーを感じていましが、今はネクストエンジンで受注を一元管理でき、オープンロジへの出荷依頼はワンクリックで完了です。ミスや不安が減り、自分が適切な管理をして「主導している!」という気持ちになり、業務が楽しくなりました。

これまで出荷作業をお願いしていたアルバイトの方々には卸業務をしてもらえるようになり、卸の出荷数を増やすことができました。

メリット4: 見える化で在庫のコントロールが可能に

目分量での在庫管理では、どこに何の商品が何個有るのか把握できませんでしたが、オープンロジを使えば管理画面で在庫を確認できます。管理画面を見ながら欠品防止、売れ筋確認、急なメディア対応の準備など社内で話し合い、作戦を立てています。

メリット5: 管理画面がシンプルで使いやすく、仕事が楽しくなった

一般的に、フルフィルメントサービス(※)の管理画面は、文字も数字も多くて見る気にならないのですが、オープンロジの管理画面は、必要なことしか書いてないので、分かりやすく、ストレスがありません。なので、土曜日も出荷ボタンを押そうという気持ちになります。楽しいんですよね。(笑)

フルフィルメントとは、通販・ECの受注から決済に至るまでの業務全般のこと。梱包・発送業務や入金管理、在庫管理、物流管理、顧客管理などを含む。

メリット6: 一日の出荷可能量が増えた

以前は、朝に一度しか受注確認ができていませんでした。それが、オープンロジは9時と12時に出荷連携をするので、一日に2回連携できるようになり、一日あたりの出荷量が増えました。

メリット7: 提携倉庫の検品レベルの高さ

倉庫で、自分たちが気づかない不良品も見つけてくれるので、今まで以上に自信持ってお客様に商品を送れるようになりました。例えば、プリントがちょっと欠けていたりOPPが少し破れていたりすると、倉庫の方がその部分を写真に撮り、管理画面上でコメント付きで共有してくれます。すごいと思いました。

導入ハードルになったデータ化と初期設定

いいことづくしのように感じますが導入でハードルになったことはありますか?

アナログな業務からデータ管理に移行するのは大変でしたね。今までは物理的に商品と納品書を突き合わしていたので、違うJANコードを付けていても誤出荷することはなかったんです。でも、アウトソースするとJANコードで管理にするようになるので、慣れるまでは大変でした。CSVデータの取り扱いも苦手で、最初はデータ管理は難しいと思いました。

あとはネクストエンジン連携の導入に1ヶ月半程度要したことですね。2つのシステムの基軸が違うので、最初の設定は正直大変でしたが、結果的には出荷量が増えているので導入してよかったなと思っています。

物販を通して笑顔を届けたい

では、最後にケースオクロック様の今後のビジョンをお聞かせください。

僕たちは、世の中が便利になるものや革新的なアイテムで、笑顔を創り出していきたいと考えています。ハンドスピナーもWAYLLYも、その手段の一つにすぎません。とにかくお客様が喜ぶことをどんどん進めていきたいですね。

オープンロジに物流をアウトソースするのも、全てはお客様の笑顔のためです。オープンロジを通せば早く届けることができる、だからお客様が喜ぶ。ということが軸です。

あとは、去年から忙しくてほぼ休んでいないので、1週間くらい休める体制を作るのが直近の目標です。これまで、物販は現場を離れられないのが常識でしたが、アウトソーシングサービスを活用すれば、事務所に誰もいなくても物販の体制を構築できるんですよ。早く体制を整えて、1週間くらいみんなでハワイに行きたいですね。(笑)

インタビュー後記

「現場を離れても物販を行える」ことを目指すケースオクロック様は、オープンロジを活用することで、より早く、より多くの商品を顧客に届けることが可能となりました。自社物流をアウトソースしたことによる主なメリットとしては、

1. より多くの注文を受けられるようになったこと
2. 自社の業務コストを低減し、顧客へ高い質のサービスを提供できるようになったこと
3. データ化により在庫状況が見える化され、販売戦略により専念できるようになったこと

が挙げられました。今後、同社は顧客の心を読みトレンドを創出するという強みに集中し、お客様の笑顔を追求していきます。場所や時間に縛られない自由な働き方を目指す姿勢も印象的でした。

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